最後の舞台で「恩返し」 総体代替全国大会出場 近大福岡高陸上部

西日本新聞 筑豊版 長 美咲

 近畿大付属福岡高(福岡県飯塚市)陸上競技部は、16日に横浜市で開幕する「全国高校陸上競技大会・リレー競技」の1600メートルに男女とも出場する。同大会は全国高校総合体育大会(インターハイ)の代替試合。新型コロナウイルス感染拡大の影響で大会の中止が相次ぐ中、前を向いて走り続けた3年生にとって高校最後の大舞台となる。選手たちは「先生や保護者に結果で恩返しをしたい」と意気込む。

コロナ禍励まし合い切符つかむ

 同部は今回で18年連続の全国大会出場となるが、リレー競技での入賞は未経験。3年生を中心に、選手たちは目標達成に向けて懸命に練習を重ねてきた。しかし、新型コロナによる一斉休校で、3月から部活動が中断。顧問の藤井崇教諭の「今こそ気持ちを切らさないで頑張れば、部活が再開した時に結果がついてくる」という言葉を胸に、各自で練習を続けた。

 しかし4月末、インターハイの中止が決定。「何に向けて頑張れば良いのか」と涙を流す3年生も多かった。5月中旬の学校再開以降も練習に身が入らない選手がいたというが、3年の藤井颯樹(りゅうき)さん(17)は「何か大会が開かれるかもしれないし、信じて頑張ろうと励まし続けた」。

 7月に入り、日本陸上競技連盟が独自で全国大会を開くことを発表した。出場資格は「9月13日時点で、各種目の記録が全国40位以内」。県陸連などは各校に記録更新の機会をつくろうと、7~8月に4大会を開いた。その中で、同部は男女ともに高体連公認の筑豊記録を更新。男子は全国12位、女子は同8位で全国大会の切符をつかんだ。

 本来なら部活を引退している時期の大会。受験勉強と並行しながら練習を続けるメンバーもおり、藤井教諭は「コロナを通して子どもたちの底力を知れた。当日は舞台に立てる喜びを感じながら思い切り走ってほしい」とエールを送る。リレーに加え、23~25日に広島市で行われる「全国高校陸上競技大会・個人競技」にも出場する3年の久保井さくら主将(18)は「高校最後にベストを出して、お世話になった人たちと喜びを分かち合いたい」と力を込める。 (長美咲)

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