福岡県篠栗町の読者から…

西日本新聞 社会面 久永 健志

 福岡県篠栗町の読者からお便りを頂いた。差出人に心当たりはない。その人の妻の10年ほど前に他界した伯父について書いてある。遺品を整理すると、新聞の切り抜きなどに交じってさまざまなメモが出てきたそうだ。読み進めていき、ハッとした。

 「『幸運におごらず。逆境にくじけず』。10年先をみて、自分を育てる努力を続ければ、いつかきっと花も咲こうし、実も結ぼう」。2004年に私が書いたコラムの一文に違いない。故人はこれをメモに書き写し、「久永記者のエール」と書き添え、手元に残しておいてくれたようだ。

 当時取材でお世話になった大先輩の経済人から学んだことを書いた拙文。あの日から10年どころか、16年が過ぎている。花も実もないわが身を振り返ると、恥ずかしい限りではある。手紙にある日付は、たまたまだろうが私の51回目の誕生日だった。草葉の陰の読者からの温かいエールに違いない。 (久永健志)

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