「はんこレス」申請開始、でも受け取りは窓口 ちぐはぐ融資支援

西日本新聞 北九州版 山下 航

 福岡県北九州市は15日から、新型コロナウイルスの影響で経営危機に直面する中小企業の資金繰りを支援する国の融資制度の申請をインターネットでも受け付ける。政府が「はんこレス」の音頭を取る中、申請時の押印を不要にするものだが、金融機関から融資を受ける際に必要な市の認定書には公印が押されているため、受け取りは窓口を訪れなければならない。郵送手続きでは窓口を訪れる必要は無く、ちぐはぐさは否めない。

 対象となる制度は「危機関連保証」「セーフティネット保証4号」の二つ。北九州市では3月以降、窓口と郵送で申請を受け付けており、いずれも押印が必要。市によると、ネット申請の導入は政令市では横浜市に次ぎ2番目という。

 ネット申請では、事業者が必要書類をスマートフォンで撮影するなどして提出。市は審査後、「AIMビル」(小倉北区)など市内3カ所のいずれかで、窓口申請と同様に運転免許証などで本人確認をし、認定書を交付する。郵送申請の場合は、同封された返信用封筒が提出書類に記載された住所に届くことで本人確認に代えており、対面しなくても受け取れる。返信用封筒が無いネット申請では、窓口を訪ねざるを得ない形となっている。

 市中小企業振興課は、ネットでは24時間申請でき、郵送より交付までの期間を短縮できるといった長所をアピール。「事業者の生活スタイルにあった方法を選んでほしい」としている。 (山下航)

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