感染者ゼロでも…日々のマスクは必要?対策いつまで?識者に聞く

西日本新聞 大分・日田玖珠版 吉田 賢治

 大分県内で新型コロナウイルスの新規感染者は、9月9日を最後に1カ月以上にわたって出ていない。一方で日本全国を見ると、新たな感染者の判明が続いている。県内の私たちはどこまで注意するべきなのか。今冬のインフルエンザとの同時流行を懸念し、診療態勢を強化する日田市医師会の膳所(ぜぜ)和彦会長に、今後の見通しも含めて聞いた。

 -新規感染者が抑えられている県内で、日々のマスクは必要か。

 「絶対必要です。感染者が出ている地域と、人の往来が全くないわけではない。無症状の感染者がいるのに、たまたま判明していないだけかもしれない。今は多くの人がマスクをするなど、感染拡大防止策に気を付けてリスクを下げているからこそ抑えられている。3密(密閉、密集、密接)回避と、手洗いや手指の消毒も重要です」

 -新型コロナ対策はいつまでするべきなのか。

 「ワクチンができたとしても、そう簡単には収束しないと考えています。少なくとも1、2年は、今と同じような3密回避といった生活を続ける必要があると思います」

 -インフルエンザとの同時流行は何が問題なのか。

 「日田市では近年、シーズン中に5千~6千人がインフルに罹患(りかん)しています。ピーク時は1週間に全医療機関の総計で900人が受診したケースもあります。一方で今季の医療機関は受診者の新型コロナ発症の可能性も考え、一般患者との分離や、検査スタッフがフェースガードをするといった感染防護対策を整える必要があります。できる限りインフルの流行を抑えないと大変な事態になります」

 -昨シーズンはインフルの流行がなかったのでは。

 「確かに罹患者は例年より少なく、約1800人でした。ただ例年ピークの12~1月には、日本では新型コロナの感染はまだ広がっていませんでした。インフルと新型コロナの関係は不明で、予断は許しません」

 -日田市医師会は、内科の休日当番医を増やす方針だ。市民に望むことは。

 「医師会の敷地内に開設していた発熱外来に加え、市内の約20医療機関で新型コロナの抗原検査やPCR検査が保険診療で行えるようになりました。特に注意してほしいのは、子どもたちのインフルの罹患率が例年高いので、ぜひ予防接種を受けてほしい。また、発熱がある場合は医療機関の窓口に直接行くのではなく、電話で相談をしてからの受診をお願いします」 (聞き手は吉田賢治)

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