「動く町長室」糸田町で発進 町の未来、電気自動車で議論しよう

西日本新聞 筑豊版 坂本 公司

 福岡県糸田町で17日、最新の電気自動車(EV)に小中学生らと町長が一緒に乗ってゆっくりと町内を巡り、町の課題や将来を語り合う「動く町長室」と題したイベントが開かれる。同町地域おこし協力隊の吉田裕史さん(47)が発案し、ウェブ上でのコンテストで評価されたアイデアを実現させた。

 町にやって来るEVはヤマハ発動機(静岡県)製で6人乗り。「グリーンスローモビリティ」と呼ばれ、「電動で、時速20キロ未満で公道を走る4人乗り以上の乗り物」と定義される。環境に優しく、ゆっくりと移動するため、公共交通機関が少ない地域の足としての役割や、観光客向けの乗り物としての活用が期待されている。

 福岡市出身の吉田さんは2月に同町に着任したが、新型コロナウイルスの流行で活動が制限された。そんな中、一般社団法人INSPIRE(インスパイア)がヤマハ発動機と共催し、グリーンスローモビリティをまちづくりに活用するアイデアを募ったコンテスト「WEB大喜利」を見つけ「動く町長室」の企画を出した。

 吉田さんの企画は、車を取り巻く壁がなく、開放感のあるグリーンスローモビリティの特徴を生かした点が評価された。366件集まった企画の中から最優秀、優秀に次ぐ敢闘賞の一つに選ばれた。

 5月の受賞発表後、コンテスト主催者側から企画実現を打診され、町側が快諾。17日は森下博輝町長が乗り込み、地元の小学生、子育て世代の父母、中学生が交代で同乗して計4便を町役場から発車させることになった。1便当たり約40分かけて、町役場と新烏尾公園の間を往復する。

 吉田さんによると、コンテストで受賞した案の中で最初に実現することになったという。「小さな町ならではの意思決定のスピードで企画が実った。子どもたちが新たな乗り物を楽しみながら、町の未来を考えてもらう機会にしたい」と話している。

(坂本公司)

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