J2アビスパ福岡 11連勝強さの秘密は?

西日本新聞 スポーツ面 松田 達也

 サッカーJ2のアビスパ福岡が従来のクラブ記録を更新する11連勝中と勢いに乗っている。首位徳島と勝ち点52で並び、得失点差でJ1昇格圏内の2位。昨季は22チーム中16位と低迷したが、就任1年目の長谷部茂利監督がコロナ禍のアクシデントも乗り越え、一体感を生み出している。

 9月5日の山口戦から始まった11連勝は全て先制点を奪っている。今季は逆転勝利は1試合もないが、先制すれば16勝2分け1敗。長谷部監督が目指す積極的な守備から攻撃につなげるスタイルが浸透した。

 長谷部監督は「選手が同じ絵を描くこと」と、攻守連動の重要性を表現する。描く絵をイメージしやすくする役割を果たすのが、中盤で攻守のバランスを取る主将の前寛之だ。連勝は、新型コロナウイルスに感染した前が復帰した試合から始まった。「イメージが共有できて質も上がっている」と好調の要因を明かす。

 連動性を見せた象徴的な得点が14日の新潟戦。自陣ゴール前のこぼれ球に反応したカウンター攻撃は選手が流れるように動き、わずか10秒でゴールを挙げた。

 総失点は徳島と並ぶリーグ最少で、11連勝中は4失点。全試合に出場して守備を統率する上島拓巳は「全体で連動した守備ができている」と自信を深める。堅守が攻撃につながる好循環を生み、11連勝中は19得点。総得点の約3分の2が連勝中だ。「勝てなかった時期から変わったのは得点力」と長谷部監督。ゴールも特定選手だけでなく、日替わりヒーローが現れ、チームの一体感は増している。

 残りは16試合。福岡OBで西日本スポーツ評論家の中払大介氏は「長谷部監督の戦術は確実に勝ち点が取れる」と評価する。J2の最長連勝記録は2000年札幌、14年湘南の14連勝。勝ち星を積み重ねた先に5年ぶりのJ1の舞台が待っている。 (松田達也)

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