「遠隔手話通訳」始まる 意思疎通を支援 県がスマホなど活用

西日本新聞 熊本版 古川 努

 聴覚障害者が新型コロナウイルスへの感染が疑われる場合、手話通訳者への感染予防のため同行が困難なケースもある。こうした障壁を取り除こうと、熊本県は県ろう者福祉協会や市町村と共同で、通訳者が同行しなくてもスマートフォンタブレット端末で「遠隔手話通訳」ができるサービスを始めた。医療機関との意思疎通に役立てる。

 遠隔手話通訳は、新型コロナの症状が出て、保健所や医療機関などで検査を受ける必要がある際や入院中などの利用を想定。県内在住で身体障害者手帳を持つ聴覚障害者が対象で、事前登録した上で専用アプリを使い、無料で利用できる。

 手話通訳は、熊本聴覚障害者総合福祉センター(熊本市中央区、平日の午前9時~午後5時)が担当。前日までに手話通訳を依頼し、当日は医療機関側が専用アプリで手話通訳者を呼び出し、タブレット端末などの画面越しにコミュニケーションを手助けする。

 県障がい者支援課によると、手話通訳者は本来、言葉の通訳だけではなく、微妙なニュアンスや状況なども手話を通して説明することから対面通訳が原則。遠隔手話ではそこまでは難しいが、マスクを必要としないため、唇や口元の動きを読み取れる利点もあるという。

 利用方法などの問い合わせは県ろう者福祉協会=ファクス096(384)5937、電話096(383)5587。 (古川努)

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