大分市の自宅近くに…

西日本新聞 社会面 稲田 二郎

 大分市の自宅近くによく行く温泉がある。湯は茶褐色をした「モール泉」。芯から温まり、肌がツルツルになった気がする。そのモール泉が突然、透明の湯になった。普段は見えない浴槽の底が見え、常連は皆、驚いた様子。湯上がりに従業員に「泉質が変わったんですか」と聞くと、「私たちも初めてです」と戸惑っていた。その日は7月6日。熊本県で記録的豪雨が降った日で、翌7日からは大分県でも大雨が続いた。

 気象と温泉に何か因果関係があるか-。温泉に詳しい別府大の阿部博光教授に聞くと「よく分からない」とのこと。雨水が地中に染み込み温泉になるには数十年かかるという説があるし、近接して多様な泉質の湯が湧く同県別府市を見れば分かるように、地下構造も複雑。簡単に解明できる話ではないらしい。

 しばらくして、湯はモール泉に戻った。偶然だったのか。個人的に地中への興味が湧き出している。 (稲田二郎)

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