自転車で遠賀川流域盛り上げチャリ 直方市民がレンタルサイクル開始

西日本新聞 筑豊版 安部 裕視

 遠賀川河川敷を走る「直方北九州自転車道」と「飯塚直方自転車道」そばの一角を拠点に、市民グループが今月中旬、レンタサイクル事業を始めた。クラウドファンディングで事業資金を集め、有料での貸し出しで運営。「遠賀川流域には観光資源や魅力的な店がたくさんある。自転車でまちや人をつなぎ、流域を盛り上げたい」と意気込む。

 グループは遠賀川河川敷を活用し、地域活性化に取り組む「のおがたわくわく実行委員会」(二坂満理子会長)。市役所そばにあり、福智山を望む拠点をレンタサイクル「NOGATA CYCLE SPOT」と名付けた。

 貸し出す自転車は10台超。さまざまな楽しみ方ができるよう、クロスバイクやマウンテンバイク、電動アシスト車など多彩なタイプをそろえた。事業リーダーの川崎秀人さん(48)は「多くの人の支援で一番いい季節にスタートできた。自転車できれいな景色を見ながら、気持ちよく走ってもらいたい」と呼び掛ける。

 料金はクロスバイクが2時間1200円(以降1時間ごとに500円増し)、電動アシスト車が同2200円(同)ほか。河川敷でのレジャーが楽しめるよう、自転車に取り付けて荷物や幼児を乗せるサイクルトレーラーもある。午前9時~午後5時に営業し、毎週火曜日休み。同市新町の古民家コミュニティスペース「囲炉裏(いろり)」でも、タイヤの小さな小径車(1時間500円ほか)を貸し出す。

 秋晴れに恵まれた15日、「SPOT」を訪れ、昨年11月に全通した直方北九州自転車道を走った桑丸(くわまる)英樹さん(55)は「下流側に向って中間市まで往復25キロほど。爽快だった」。同僚の南英幸さん(48)は「自転車に乗ったのは20年ぶり。気持ちよく体を動かせた」とさわやかに笑った。

 「自転車のまちづくり」を掲げる直方市との協働を目指し、わくわく実行委は休憩所やトイレ設置、自転車道から派生する周遊ルート確立などの環境整備を市に要望している。既に自転車道を活用して月例のサイクリングイベントを開催しており、バス釣りの名所として知られる遠賀川で、釣りざおを運べる特注自転車の導入や釣りイベントの開催も構想する。

 市サイクリング協会会長に就任予定の川崎さんは、「河川敷や自転車道を生かしてまちにも人を呼び込む“流域おこし”を図っていきたい」と張り切る。 (安部裕視)

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