「年内に改憲原案」自民党内から異論 幹部が推進本部にブレーキ

西日本新聞 総合面

 自民党の憲法改正推進本部の衛藤征士郎本部長が掲げた「党改憲原案」の年内策定方針に対して20日、党内から異論が噴出した。佐藤勉総務会長、世耕弘成参院幹事長がそれぞれ、スケジュールありきの議論をけん制。友党・公明党や野党の反応も見据え、前のめりの衛藤氏にブレーキをかけた形だ。

 菅義偉政権発足に伴い本部長に就いた衛藤氏は、自衛隊明記を含む既存の党改憲案の4項目を、年内にも条文化した原案に「格上げ」したい意向を示している。ただ、条文の形になれば協議の余地さえなくなるとして野党は反発。2年前に国会に提出され、継続審議中の憲法改正手続きに関する国民投票法改正案など、国会審議への悪影響を懸念する声が自公両党内に少なくない。

 佐藤氏は、この日の記者会見で「あるべき姿は国民投票法改正案を通した上で、野党に(審議の)席に着いてもらう環境を整えることだ」と強調。さらに、年内策定の時間軸について問われ「こだわる必要はない」と踏み込んだ。

 世耕氏も、会見で「強引にスケジュールをきって、無理やり仕上げる性格のものではない」。自民が単独過半数を割り込んでいる参院の現状を踏まえ、「丁寧に物事を進めていくことが何よりも最優先されるべきだ」とくぎを刺した。 (東京支社取材班)

PR

政治 アクセスランキング

PR

注目のテーマ