閉館迫るストリップ劇場描く 『彼女は夢で踊る』23日から福岡で上映

西日本新聞 もっと九州面 座親 伸吾

 広島に実在する老舗ストリップ劇場を題材にした映画「彼女は夢で踊る」(時川英之監督)が23日から、福岡中洲大洋映画劇場(福岡市博多区)とシネプレックス小倉(北九州市小倉北区)の2館で上映される。最盛期には全国で300軒を超えたストリップ劇場も時代とともに姿を消し、九州では「A級小倉劇場」(同区)が残るだけ。関係者は「消えゆく文化や劇場に熱い思いを持つ人は福岡にもいるはず。共感してほしい」と話す。

 映画は閉館が迫る「広島第一劇場」(広島市)を舞台にしたフィクションで、踊り子や劇場経営者たちの人間模様を描いた。今年のマドリード国際映画祭で審査員賞を受賞した。

 舞台でダンサーが踊りながら服を脱ぎ、裸になるのを鑑賞するストリップ。1982年には全国の歓楽街や温泉街に320軒の専用劇場があったが、娯楽の多様化などから今は20軒ほどに減った。

 風営法の規制を受ける興行場の一つで、過去には公然わいせつ罪での摘発が相次いだ。映画でも華やかさや色恋だけでなく、たちの悪い見物客や厳しい経営といった影の部分も描かれている。

 近年は「ストリップにハマる女子」(通称スト女(じょ))も現れたという。時川監督は「昔のストリップは風俗、今は完全にショーだ。踊り子もきれい。デジタルの時代、新型コロナウイルス禍の今こそ、ライブでしかわからない生の肉体の迫力を知ってほしい」と話している。

 本作は小学生以下の鑑賞には保護者の指導が必要な「PG12」指定。ちなみにストリップ劇場は18歳未満入場お断りである。

 (座親伸吾)

福岡県の天気予報

PR

福岡 アクセスランキング

PR

注目のテーマ