三隈川に豪雨対策堤防新設へ 大分・日田市

西日本新聞 大分・日田玖珠版 中山 雄介

 国土交通省は、7月の記録的豪雨で浸水被害が発生した大分県日田市北友田地区の筑後川(三隈川)を県と連携して緊急改修する。来年の出水期までに、長さ約400メートルにわたり堤防を造るなどして一帯への浸水を防ぐ。付近の河道も掘削して流下能力も上げる。国の事業費は2億9800万円。

 国交省筑後川河川事務所によると、筑後川は1953(昭和28)年の大水害時に氾濫したため、流域での河川改修計画が策定された。しかし北友田地区では氾濫の報告がその後は少なかったため、着工に至っていなかった。今回の豪雨を受け、先送りされてきた施工を前倒しして実施。予算は年度途中に緊急的に配分される「防災・減災対策等強化事業推進費」を充てる。

 豪雨災害時に北友田地区は、周辺の河川から氾濫した濁流が流れ込み、市営住宅やディスカウントストアなどが浸水した。現在は土のうを積むなどして応急対処している。

 今回の改修計画では、浸水地域を半円状に囲むように筑後川沿いの約200メートル区間に堤防を新設。県管理の二串川沿いの約200メートル区間は民有地で、改修方法は今後決定する。国交省が行う河道掘削の土砂量は約3万2千立方メートルの予定。

 豪雨時に約1・5メートル床上浸水した光岡こども園の北口優子園長(62)は「子どもを預かっている施設なので、台風が接近した時も不安だった。堤防ができるなら安心できる」と話した。

 また国交省は北友田地区の対岸にあり、堤防未整備区間から濁流が流れ込むなどして浸水被害を受けた石井工業団地一帯については、地権者と協議を開始。何らかの河川改修を実施していくという。

 県内では、大分市畑中から国分までの大分川約3キロでも、4億7500万円を計上して川底約15万立方メートル掘り下げる河道掘削を実施する。

 (中山雄介)

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