古里の魅力緻密に描く「五島百景」新作展 山本二三美術館で開催

西日本新聞 長崎・佐世保版 野田 範子

 長崎県五島市出身で「天空の城ラピュタ」「もののけ姫」など多くのアニメーション映画の美術監督を務めた山本二三(にぞう)さん(67)=埼玉県在住=が古里の風景を描く「五島百景」の新作展が五島市武家屋敷の山本二三美術館で開かれている。10年前から取り組んできたシリーズは、目標の100点まであと2点となった。

 山本さんは五島市の翁頭(おうとう)中卒業後、岐阜県の高校で建築を学び、美術系専門学校へ進学。24歳で宮崎駿監督のテレビアニメ「未来少年コナン」の美術監督に抜てきされ、その後も「火垂るの墓」「時をかける少女」などの背景を担当した。ファンの間で「二三雲」と呼ばれる盛り上がる雲の描写など、緻密な作画で名作の世界を作り上げてきた。

 「百景」の制作は五島の魅力的な風景を全国に伝えたいと始めた。カメラを片手に五島を歩き、撮影した風景をアニメの背景画と同じポスターカラーで描く。鬼岳や井持浦教会などを題材にした新作36点は「福江島」「歴史・信仰」「列島各地」の3回に分けて12点ずつ、12月27日まで入れ替え展示する。

 幼なじみでもある館長の松野音幸さん(66)によると、山本さんは9月、最後の2点を制作するため福江島沖の黄(おう)島と黒島に渡った。「百景」は年内に完成する見通しだ。松野さんは「私たちが普段気にしない日常的な風景をどのように描いたか見てほしい」と話す。

 入館料一般400円、小中高生200円。月曜休館。同美術館=0959(76)3923。

 (野田範子)

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