被災地からの礼状に災害支援の大切さ実感 鹿島市・明倫小児童ら

西日本新聞 佐賀版 河野 潤一郎

 7月の記録的豪雨で甚大な被害が出た熊本県球磨村の小学校に、佐賀県鹿島市の明倫小の児童や教職員が体操服や上履きなどの学用品を送り、同村の一勝地小から感謝の手紙が届いた。児童たちは「水害で大変だと思うので、使ってもらえてうれしい」と災害支援の大切さを実感している。

 豪雨災害発生直後、明倫小の大曲明日香教諭(31)に小中学生時代の同級生から、携帯電話の無料通信アプリでメッセージが届いた。「子どもの体操服とかを送ってもらえないか」。大曲教諭は氾濫した球磨川流域にある熊本県湯前町出身。「古里でもある被災地に何かできないか」と考えていた。

 昼の校内放送で「先生が子どもの頃住んでいた地域が水害に遭いました。使わなくなった体操服や上履き靴を持ってきてほしい」と呼び掛け、保護者にも協力を依頼する文書を渡した。「家にこんなのも余っている」と自分で考えて相談してくる児童もいた。

 集まったのは体操服上下で計111着、上履き靴60足以上、文房具など合計230点を超えた。教職員が段ボール箱に詰め、7月中旬に熊本市内の友人宅に配送。同下旬に球磨村役場を通して一勝地小などに送られた。

 9月上旬に一勝地小から届いた手紙には「学校が再開してすぐに体育の授業ができました。これからも大切にしていきたいです」と書かれていた。「自分は何もできないと思っていたが、できることがあった。子どもたちが話を聞いて動いてくれて胸が熱くなった」と大曲教諭。体操服を提供した5年の女児は「少しでも被災地の役に立てばと思った。手紙が来てうれしかった」と笑顔を見せた。

 物資を受け取った一勝地小の永田博弥教頭は「いろんな人に応援してもらい、児童たちは感謝と喜びを感じている。恩をつなげる気持ちを大事にしたい」と話した。

 (河野潤一郎)

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