上海輸入博覧会 ハイテク防疫対策で感染封じ込め

西日本新聞 国際面 坂本 信博

 【北京・坂本信博】新型コロナウイルスの感染拡大後、最大規模となる中国政府主催の展示会「第3回中国国際輸入博覧会」が11月上旬に上海で開かれるのに合わせ、現地では最新機器を使った防疫対策を講じている。会場周辺を往来するシャトルバスには、乗客の自動検温や車内の紫外線消毒の機能を搭載。地下鉄には、マスクを着用していない利用客を自動的に識別する装置や、車内の混雑率を抑える仕組みを導入し、感染封じ込めを図るという。

 博覧会事務局によると、11月5~10日の期間中、展示エリア40万平方メートルの会場に、食品、自動車、医療、通信、スポーツなど数千社(オンライン参加を含む)が出展予定。海外からの参加者に入国後2週間のホテル隔離、来場者全員に(1)過去14日間の朝夕の検温記録提出(2)7日間以内のPCR検査(3)行動記録を把握できる健康管理アプリの登録-を義務付け、平熱とマスク着用が入場条件となる。

 中国メディアによると、シャトルバス20台の乗降口には顔認証と検温を一体化した機器があり、手を1秒かざせば体温を測定。マスクを着けていないと警告ブザーが鳴る。天井の通風パネルには紫外線消毒殺菌灯が4基あり、運行終了後30分間で手すりや座席など隅々まで殺菌消毒できる。

 地下鉄は市内の主要3路線で、車内が混み合わないよう乗車規制するシステムを採用するほか、駅の入り口に赤外線温度測定器や多方向自動マスク識別装置を導入するという。会場に出入りする約2500台のタクシーも、客を降ろすたびに車内を消毒。駐車場に「防火壁」コーナーを設け、公共交通機関で来場するすべての人をチェックする。

 中国国内では新型コロナの感染はほぼ抑え込まれているが、山東省青島で12日、国内感染(無症状者は除く)が2カ月ぶりに確認され、全市民にPCR検査が実施された。欧米での感染者再拡大に当局は警戒を強めており、上海市衛生健康委員会は「会場での検温時に異常があれば臨時隔離室に移送し、2回検温しても熱が下がらなければ救急車で指定医療機関に搬送する」としている。

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