手のひらサイズ172点 歴代今右衛門の源 24日から「掌の逸品展」

西日本新聞 佐賀版 糸山 信

 歴代の今泉今右衛門が収集、制作した肥前磁器の小品を紹介する「めぐりあう掌(たなごころ)の逸品展」が24日、佐賀県有田町赤絵町の今右衛門古陶磁美術館で始まる。館長で色絵磁器の人間国宝、十四代今右衛門さんは「かわいらしく、作り手の息遣いや美意識が感じられる作品を楽しんでほしい」と話している。

 逸品展は2007年に開いたが、大きな反響を呼んだことを受け、2度目の開催を決めた。07年にも展示した江戸時代の古伊万里や鍋島のほか、新たに十一代以降の今右衛門が手掛けた茶器や人形など92点を加えた計172点が並ぶ。

 白磁百合型小鉢(鍋島)は、6枚の花弁が外側に大きく反り返った造形が特徴で、15年ほど前に「花」をテーマに注文を受けた十四代がモチーフとして採用した。「先代も『(小品は)手の中でこねくり返しながら見るのがいいもんな』と繰り返していた。展示品はどれも歴代今右衛門たちのアイデアの源になったものだ」と語る。

 今回は新型コロナウイルス感染防止のため、同館ホームページでも主要10作品の紹介動画や十四代によるギャラリートークの様子を公開する予定。十四代は「実際に来館して本物を見てもらうのが美術館の趣旨だが、時節柄厳しい面もある。オンラインでも楽しんでほしい」と話している。

 展示は11月29日まで。月曜(祝日の場合は翌日)休館。大人500円。高校生以下無料。同館=0955(42)5550。

 (糸山信)

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