久留米縞織復権目指す チェック柄を商品化 若い女性ターゲット

西日本新聞 筑後版 平峰 麻由

 久留米絣(かすり)と並ぶ福岡県筑後地区の伝統的な織物「久留米縞織(しまおり)」を使って、若者向けの商品を開発しようと、織元や学生でつくる「久留米縞織復活プロジェクト」が進行している。21日には学生がプロのデザイナーとともに考案したチェック柄「シマオリチェック」のデザインを発表。来年3月の商品完成を目指している。

 織元でつくる筑後染織協同組合は約50年前に発足。組合によると、織元は終戦直後には200近くあったが、現在所属するのは11にとどまる。はんてんや甚兵衛など古典的な商品が多く、光延申二理事長は「売上は年々減少、後継者不足もあり、組合員も減った」と肩を落とす。

 久留米縞織の復活を目指して昨年、学生にデザインを考えてもらう企画を実施。そこで1人の女子学生が「縦糸と横糸でできていてチェックみたい」と話したことがきっかけとなり、チェック柄を採用することになった。

 デザインの考案は、香蘭女子短大テクニカル専攻科の学生3人が担当。筑後市の織元を訪れて久留米縞織を一から学んだ岡本尚美さん(20)は「布ができる工程は感動した。だが、実際自分が買うかと言われると買わない…」。古典的なイメージと若者のニーズにギャップを感じたと振り返る。デザインは3人が六つずつ考案し、福岡市在住のファッションデザイナー・小畑亮二さん(33)が四つのチェック柄にまとめた。

 「シマオリチェック」の発表は21日、県庁で行われ、30代前後の女性をターゲットにしたという明るいトーンのデザインが示された。学生の田口祐子さん(21)は「本来の肌触りのよさと、おしゃれな色合いや織りの両立を意識したデザインを考えた」と話した。光延理事長は「これまでも洋服の制作には挑戦したが、若者とコラボしたのは初めて」と喜んだ。

 来年2月に試作品が完成。3月から予約販売を予定する。 (平峰麻由)

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