フル規格「最も効果」 長崎新幹線、国交省が5方式比較 議論は平行線

西日本新聞 総合面 北島 剛

 九州新幹線西九州(長崎)ルートの新鳥栖-武雄温泉の整備方式を巡り、国土交通省は23日、スーパー特急など五つの整備方式の建設費や所要時間などを佐賀県に示した。国交省は時間短縮や収支改善の点からフル規格が「最も整備効果が発揮される」と説明した。国交省は新鳥栖-武雄温泉の整備に向けた課題について、佐賀県との協議とは別にJR九州や長崎県とも話し合う方針を明らかにした。

 この日は、国交省の足立基成幹線鉄道課長と佐賀県の南里隆地域交流部長が県庁で、3回目となる協議を実施。足立課長はフリーゲージトレイン(軌間可変電車、FGT)について、技術開発のめどが立たず「現実的な選択肢ではない」と主張した。その上でスーパー特急▽FGT▽武雄温泉駅での対面乗り換え▽ミニ新幹線▽フル規格-の5方式について、利点や課題を示した。

 フル規格での整備を求める与党方針に反発する同県の南里部長は「莫大(ばくだい)な財政負担をして、在来線の利便性を低下させてまで整備するのはメリットだとは思えない」と述べ、時間をかけて5方式を議論するよう要請。話し合いは平行線をたどった。

 長崎ルートは2022年秋ごろ、武雄温泉-長崎が対面乗り換え方式で暫定開業する見通しとなっている。 (北島剛)

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