『日本語を学ぶ中国八路軍』 酒井順一郎 著 (ひつじ書房・2860円)

西日本新聞 くらし面

 戦時中、日本が敵国の言語排斥を進めたことは知られるが、日中戦争で日本と戦った中国八路軍は逆に積極的な日本語教育を行い、対日宣伝や捕虜投降の呼びかけに活用した。そんな知られざる「言語の戦い」を明らかにした研究書。当時の中国でもかなりの日本語ブームがあったことや、中国側が「虜囚の辱め」を嫌う日本人将兵の心を和ますため、一緒に日本の歌をうたうなど、その周到さには驚かされる。米国も日本人捕虜対策の参考にしたほどという。著者は九州産業大教授。

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