準硬式の星「結果残す」 西武5位指名福大・大曲選手 大学で素質開花

西日本新聞 社会面 野口 智弘 前田 泰子

 プロ野球のドラフト会議で西武に5位指名された福岡大の大曲錬選手(22)は、硬式の福岡・西日本短大付高では控え投手で準硬式の大学時代に開花。「1年前はプロに行けるとは想像していなかった。プロで通用した準硬式の選手は少ないので、代表として結果を残したい」と宣言した。

 ドラフト前にはこれまで戦った全国の準硬式の選手から応援メッセージが届いたという快速右腕。直球の最速は154キロで、福岡大の藤野等監督は「準硬式では特別な存在。スピードは桁外れ」と評する。大学での公式戦成績は35勝4敗、防御率1・09と圧倒的だ。

 約280校が加盟する全日本大学準硬式野球連盟で、プロ志望届を今年提出したのは大曲選手だけ。ドラフトで指名されたのは4年ぶりで、九州六大学準硬式野球連盟の高良吉美事務局長は「私の知る限り、九州からはいない」と言う。

 高校を最後に野球をやめようと考えたこともある大曲選手の挑戦を家族も支えた。2歳年上の兄の樹さんは西日本短大付高で外野手のレギュラーとして活躍。全国を制したこともある神奈川の桐蔭横浜大でプレーした後、現在は福岡県柳川市で実家が経営するノリ加工販売会社に勤務する。

 故障がちだった兄は、小学校から高校まで同じチームでプレーした弟にプロの夢を託した。コロナ禍による休校の際は父と自宅にマウンドを作り、「速くて目が付いていかなかった」という弟の球を受け続けた。

 くしくもこの日は樹さんの誕生日。「いい誕生プレゼントがもらえました」と快挙を喜び、母親の真由美さん(49)は「高校で本格的な野球は終わったと思っていました。でも、夢はかなうんですね」と感慨深げだった。 (野口智弘、前田泰子)

福岡県の天気予報

PR

福岡 アクセスランキング

PR

注目のテーマ