犬に絵本を読み聞かせます…

西日本新聞 社会面 豊福 幸子

 犬に絵本を読み聞かせます-。こんな案内に引かれ、ある催しに足を運んだ。会場の一角で、竹石季さん(12)=福岡県古賀市=が声を出して絵本を読んでいた。聞き役はセラピー犬の「にこり」。ダウン症などがあり、たどたどしい竹石さんの朗読に、にこりは静かに寄り添っていた。

 欧米では学校や図書館で広く導入されている犬への読み聞かせ。読み間違っても犬は指摘することがないため、子どもは安心でき、読む意欲や読書力につながるという。国内では東京都三鷹市立図書館が先進地。他の図書館にも少しずつ浸透し始めている。

 犬が苦手で当初は腰が引けていた竹石さんも、読み聞かせを終えると抱きついてお礼を伝え、歌やダンスまで披露。得意げな表情が印象に残った。言葉を学び、表現力を高め、想像力を豊かにする読書。活字離れがいわれて久しいが、ユニークな取り組みは新たな読書のきっかけになるかもしれない。 (豊福幸子)

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