「正岡子規と比肩された詩人…

西日本新聞 社会面 古長 寛人

 「正岡子規と比肩された詩人が諫早にいた-」。関係者には大変申し訳ないが、当初は大げさなキャッチコピーだと思った。長崎県の諫早青年会議所は、諫早市出身で明治期に活躍した漢詩人、野口寧斎(ねいさい)(1867~1905)を広く知ってもらおうと、オーディオ(音声)ドラマ「ある漢詩人の生涯~野口寧斎物語~」のCDを製作。帯には、そう書かれていた。

 CDは34分ほど。野口の妹そえが、晩年に老人施設で兄の生涯を回顧するストーリーだ。漢詩をまとめた「出門小草(しゅつもんしょうそう)」が脚光を浴びたことや、有名な陸軍大将の乃木希典に師事されたことなどを述懐。「身内の自慢話か」との感想も浮かんだ。

 だが、後半にドラマは一変。若くして亡くなった野口について、そえは「私が殺したようなもの」とざんげ。その功績が埋もれた理由が明らかになる。ドラマは絵付きのものがユーチューブに配信されている。 (古長寛人)

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