新人デザイナーの登竜門 香蘭女子短大生が「装苑賞」獲得

西日本新聞 ふくおか都市圏版

 新人デザイナーの登竜門といわれるファッションコンテスト「第94回装苑賞」で、香蘭女子短期大(福岡市南区横手)のテクニカル専攻科の岡本尚美さん(20)がグランプリの装苑賞を獲得した。「四次元の可視化」をテーマに女性の人生を独創的な発想と手法で表現し、高い評価を得た。受賞作品は11月3日まで同大本館4階のラウンジで特別展示されている。

 装苑賞は1956年に創設され、コシノジュンコさんや山本耀司さんをはじめ、今年亡くなった山本寛斎さんや高田賢三さんら多くの著名デザイナーを輩出している。

 今年の公開審査会は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、例年より4カ月延期され、今月13日に東京都内で実施。2次審査を通過した16組の作品各3体が無観客の会場で披露された。コシノさんら日本のトップデザイナー8人は、事前収録されたランウェーの動画も踏まえて、審査に当たった。

 岡本さんはファッションとテクノロジーの融合による、これまでにない表現を目指して作品作りに挑戦。ゆがみによって赤やオレンジ、黄、青、緑に変化する新素材の特殊シートを用い、細かくカッターで切り込みを入れることで立体的に制作した。年齢による女性の体の移ろいに着目。人生の一瞬を切り取り、20代、30代、70代の体のラインを色の変化でみせて「時間」を表現した。相対性理論に着想を得たという。

 岡本さんは「コロナ禍で暗い話題も多いが、自分の取り組みが明るい話題につながったのはうれしい。今後も誰かに刺さるファッションデザインを作り出していきたい」と意欲を示した。

 作品展示は平日午前10時~午後5時、土日と祝日は午後3時まで。観覧無料。作品制作の過程も紹介している。同大ファッション総合学科=092(581)1538。 (田中仁美)

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