菅首相、学術会議任命拒否「私が判断」初の代表質問スタート

西日本新聞 総合面 森井 徹

 菅義偉首相の所信表明演説に対する各党の代表質問が28日、衆院本会議で始まった。首相は、日本学術会議会員候補の任命拒否問題について「必ず推薦通りに任命しなければならないわけではないという点は、政府の一貫した考えだ」と述べ、日本学術会議法の規定には違反しないとの認識を示した。拒否した判断の変更は「考えていない」と改めて強調した。9月の菅政権発足後、初の本格的な論戦がスタートした。

 立憲民主党の枝野幸男代表は学術会議が推薦した105人のうち6人を任命しなかった理由や判断基準について追及。首相は会員の出身や大学に偏りがあり「多様性が大事だということを念頭に私が判断した」と説明した。

 自身が所信表明で掲げた2050年までの脱炭素社会実現については「再生可能エネルギーのみならず、原子力を含めたあらゆる選択肢を追求していく」と原発の必要性を強調。将来の原発依存度の目標は「再エネの最大限の導入に取り組み、可能な限り低減する」と述べるにとどめた。

 自民党の野田聖子幹事長代行は、新型コロナウイルス感染症対策などを質問。首相は必要な経済対策を「今後もちゅうちょなく講じていく」と表明。経営が逼迫(ひっぱく)する地域の医療機関や新卒者の就職支援策の検討にも触れた。

 一方、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の整備は進めることを明言。首相は「わが国が観光先進国となる重要な取り組みだ」と述べた。

 枝野、野田両氏のほか、立民の泉健太政調会長に対する答弁。代表質問は29日に衆参両院で、30日も参院で実施する。予算委員会は衆院で11月2日から始まる。 (森井徹)

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