「グローカル」飯塚で体験しよう 世界の文化や風習紹介、展示会も

西日本新聞 筑豊版 中川 次郎

 地球規模で考え、地域で行動することを意味する「グローカル」。東京パラリンピックで福岡県飯塚市が南アフリカ共和国の事前キャンプ地を務めることから、「地方にいながら世界各地の文化や風習を考え、楽しんでほしい」とグローカルなイベントを開催する市民グループが発足した。同市で11月1~15日、南アフリカを紹介するイベントを開く。

 名称は「One IIZUKA Project実行委員会」。発起人はJICA青年海外協力隊員としてアフリカ南東部のマラウイで活動し、現在は同市で国際交流活動を行っている庄田清人さん(32)。庄田さんは昨年12月、同市のつなぐカフェ@飯塚で、南アフリカを知ってもらう国際交流イベントを実施。23人が参加したが、同市がパラ代表チームを受け入れるホストタウンと知っている人は約4割にとどまった。

 「もっと多くの人に海外に関心を持ってほしい。市民にローカルにいながらグローバルな体験を提供することで、国や文化への理解を促し、多文化共生を地域で実現したい」と次の企画を考えていた。そこに、12月のイベントに参加した市内の自動車部品販売業、合原正智さん(39)が「協力したい」と声を掛けてきたことをきっかけに、今年2月に市民団体を立ち上げた。4月にイベントを企画していたが新型コロナの影響で延期になっていた。メンバーは6人だが、つなぐカフェを訪れている近畿大産業理工学部(同市)の学生が趣旨に賛同し、協力する。

 11月1日からのイベントは「グローカル ウイーク イン イイヅカ」と名付け、同市吉原町のサンカクビルヂングで、アフリカの写真や国連が掲げる「持続可能な開発目標(SDGs)」を紹介するパネルを展示する。8日は同所で午後2時から庄田さんが南アフリカやホストタウンの取り組みを紹介。飯塚国際車いすテニス大会にクアード(四肢まひ)クラスで出場する川野将太選手がオンラインで講演し、パラリンピックや飯塚大会を語る。

 会場近くの緑道公園では、南アフリカのルイボスティーやマラウイの伝統的な布「チテンジ」の他、洋服や小物などを扱うアフリカンマルシェを開催。飯塚高製菓コースはマラウイのバオバブという木の実から作ったパウダーを使った菓子を販売する。

 「グローカル ウイーク」は定期的に実施し、次回は同市に住むベトナム人が増えていることを踏まえ、ベトナムをテーマにした企画を計画しているという。

 8日はマルシェ以外、3密を避けるため、ビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」で配信。申し込み、問い合わせはメールアドレス=shota.k0112@sachinoya.com

(中川次郎)

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