「リベール」譲渡額、7億円以下 久留米市は14億円超す債権放棄に

西日本新聞 筑後版 平峰 麻由

 福岡県久留米市は29日、市議会経済常任委員会で、西鉄久留米駅前の商業ビル「リベール」を運営する第三セクター「久留米都市開発ビル」に対して市が持つ債権約21億円の譲渡先候補に、社会医療法人「天神会」(同市)と資産運用コンサル会社「リオ・コンサルティング」(東京)の共同企業体(JV)を選んだことを報告した。市は取材に対し、債権の譲渡額が、市の試算した債権の実勢価格7億円を下回る減額譲渡となる見込みを明らかにした。11月にも仮契約を結ぶ。

 市は差し引き14億円超の債権を放棄することになるが、市商工政策課は「三セクは赤字で、コロナ禍も経営を厳しくしている。実勢価格を上回る譲渡額は考えにくい」と説明する。

 JVは、三セクが所有するビルの床を一括で借り、テナントとの交渉も担う。市が持つ三セクの株25%(2千万円)も買い取る。

 天神会は市内外に病院や介護保険施設を展開。リオグループは岩田屋久留米店新館跡の再生を手掛ける。リベールでは医療関連施設などを提案した。市商工政策課は「提案の具体性と意欲が選定の決め手だった。オフィスや住居も含め可能性を一緒に探る」とする。

 リベール問題が区切りを迎え、久留米ほとめき通り商店街の原誠会長は「立て直してくれる人が見えてきたことはよかった」と安心する。一方で「市は多額の債権を捨てることになるかも。市が主導したリベールの経営がうまくいかなかったことは率直に反省してほしい」と指摘した。

(平峰麻由)

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