福岡市の全小中高で面談へ コロナ禍の悩みや不安、子に寄り添う

西日本新聞 社会面 横田 理美

 コロナ禍で不安や悩みを抱える児童生徒に寄り添おうと福岡市教育委員会は29日、全ての市立小中高217校に対し、先生やスクールカウンセラーが児童生徒全員と面談することを求める緊急の通知を始めた。新型コロナウイルスによる一斉休校が明けた夏ごろから市内で自ら命を絶つ子どもが確認されるようになったことなどが背景にある。

 同日開かれた市子ども虐待防止活動推進委員会で星子明夫教育長が明らかにした。早ければ来週から面談を始める。病死や事故死も含めた市内の小中学生の死者数は例年10人ほどだが、本年度は自死だけで「複数人が亡くなっている」という。

 市教委は、9月までに芸能人の死亡が相次いだことなどを受け、各学校長に聞き取り調査を実施。複数の学校から「『死にたい』と口にしたり、連絡帳に書いたりする」などと子どもたちの心が不安定になっている現状が報告された。自死しようとして周囲に止められた子もおり、早急な対応が必要な児童生徒は数十人に上るという。

 星子教育長は「コロナによる閉塞(へいそく)感や未達成感の影響を心配している。分析が必要だが(コロナで追い詰められた)親からの心理的虐待に当たると思われるケースもある」と述べた。

 児童の虐待や自殺防止に取り組むNPO法人などを九州で運営する「にじいろグループ」の高松哲人(のりと)事務局長は「大人が突然向き合おうとしても子は応じられない。周囲の友だちが『一人で我慢しないで先生に言おう』と声を掛けられるよう働きかけることも大切」と話した。

(横田理美)

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