みずみずしく〝無垢〟な気持ちを歌に 初アルバムを出したRanさん

西日本新聞 山上 武雄 帖地 洸平

 “自分に嘘(うそ)偽りのない”という歌詞を、みずみずしく伸びのある歌声に乗せるシンガー・ソングライター、Ranさん(20)=福岡県柳川市出身。今回、自身初のアルバム「無垢(むく)」をリリースしました。若き歌い手に、曲作りや福岡の思い出、将来などを語ってもらいました。

 -「無垢」というタイトルに込めた意味は。

 ★Ran 曲を仕上げた後、タイトルを決めました。自分に嘘偽りのない歌をつくったときに無垢という言葉を思い付きました。6曲のうち、2曲は上京前の福岡で作りました。

 -曲作りについては、どのように?

 ★Ran 家に一人でいるときに作っています。ギターを弾いたり、起床してすぐ曲を作ったりすることも多いですよ。恋愛の曲は、気があるそぶりを見せても表に出せない感覚とかを詞にしました。あとは、親しくなって近づきすぎるほど、適応できなくなるとかですね。好きという気持ちが強すぎると、そうなることを表現しました。友人の恋愛なども織り交ぜています。

 -デビューのきっかけは。

 ★Ran 高校生の頃、「ミスいちご姫」(筑後地区の人気女子高校生を決めるコンテスト)でグランプリに選ばれました。歌もできるということで、審査員の方から勧められました。通っていた高校のほとんどの生徒は進学していました。私も大学に進学するつもりでしたが、3年の夏の前に変更しました。悔いはなかったですね。

 -その前から、ずっと歌手を目指していたそうですね。

 ★Ran いつか歌い手になりたいなあって思っていました。中学時代、放課後に福岡市博多区祇園にあるボーカルスクールに通っていました。発声練習ですね。声量を豊かにして歌の表現力を高める「鼻腔(びくう)共鳴」の練習をしました。地声と同じ感覚で高音を出せるようになりました。作詞・作曲は高校2年からです。実家のある柳川から西鉄電車で福岡市・天神に、そこから地下鉄で祇園に。天神の警固公園でも歌ってました。警備の方によく注意され、申し訳なかったですが…。福岡に帰るたび、懐かしく思います。

 -柳川が大好きだそうですね。

 ★Ran 柳川は堀が多くて、近くに水を感じられるのがいいです。中学時代、ヘルメットをかぶって登下校していたのが懐かしい思い出。それと、実家に帰ったときは、祖母が作ったトウガンスープ。おいしいんですよ。その祖母に、毛筆を教えてもらってました。書道は小学校1年から9年間、ガチでやってました(笑)。

 -上京2年目ですが、ホームシックには?

 ★Ran もともと一人でいるのは好きですから、その点は大丈夫でした。ただ、新型コロナウイルスの影響で、いろいろと大変でした。敏感になっていましたね。しばらく外に出ることもなかったし、ライブもできない。この先、どうなるんだろうと思っていました。

 -どんなアーティストを目指していますか。

 ★Ran うーん、何だろうな。気張らずに生きていきたいです。本好きなこともあって、物語を感じ取れるような作品をつくりたいですね。いろいろな考えが、自分と共通する人に少しでも響いてもらえたらうれしいですね。

 (文・山上武雄、写真・帖地洸平)

 ▼らん 2000年8月9日生まれ、福岡県柳川市出身。お気に入りのシンガー・ソングライターは阿部真央(大分県出身)。趣味は読書で、好きな作家は村上春樹と島本理生。

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