太宰府女性暴行死「佐賀県警の調査でたらめ」被害者家族が批判

西日本新聞 社会面 木村 知寛

 福岡県太宰府市で昨年10月、佐賀県基山町の女性=当時(36)=が暴行されて死亡した事件を巡り、事件前に女性の家族が佐賀県警鳥栖署に繰り返し相談していた問題で、県警が対応に不備はなかったとする調査結果を出したのを受け、家族が31日、コメントを発表した。調査結果に対し、家族は「でたらめとしか思っていない」と強く批判した。

 家族は昨年6月以降、鳥栖署を11回訪れ、女性の身に危険があり、女性の夫が山本美幸被告(41)=傷害致死罪などで起訴=らから金銭を支払うよう脅されていたことを相談したと主張している。一方、県警の調査結果は「相談内容は金銭貸借のトラブルで、身の危険を訴えるものではなかった」と結論付けた。

 県警は昨年10月の事件後から調査していたと説明しているが、「私たちが今年6月に質問状を持っていくと連絡するまで、県警から調査に関して一切連絡はなかった」と反論した。県警は、家族への聞き取りはしていない。

 家族は文書で「遺族としては県警の対応について、大変遺憾に思っている」と強調。「(女性を)山本(被告)から引き離したい思いで鳥栖署に相談した。山本(被告)と接するようになってからの異変を訴えてきた」と主張した。

 加えて「私たちは普通の生活をしていく上で犯罪について分からないし、悪い人を見抜く能力もない。だからこそ、警察を頼って相談した」と説明。「救えなかった悔しさでいっぱいの状況です」と悲しみを吐露した。 (木村知寛)

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