「地元で最後迎えたかった」 内川退団表明 ファン「ありがとう」

 福岡ソフトバンクの内川聖一選手(38)が1日、今季限りでの退団を表明した。福岡県筑後市のタマスタ筑後であった阪神とのウエスタン・リーグ最終戦に「3番一塁」で出場。2打数無安打だった試合後、ファンへのあいさつの中で「今日で僕が福岡ソフトバンクホークスのユニホームを着るのは最後になります」と明かした。球団は本人の意思を尊重する方向で、2日にも退団が発表される見通し。

 大分市出身の内川選手は2010年オフに横浜(現DeNA)からフリーエージェント(FA)移籍。昨季まで4度のリーグ制覇、6度の日本一に貢献したが、プロ20年目の今季は2軍で3割を大きく超える打率を残しながらここまで1軍昇格なし。ポストシーズンも出場機会を得ることは難しく、来季の戦力構想からも外れていると自ら判断し、今季限りでの退団を決断した。

 退団について「地元九州の球団で最後を迎えたいという思いでやってきたんですが、残念ながらそれもかなわない状況になってしまいました」と説明。現役続行への思いは「ユニホームは変わってしまうことになると思いますが、また皆さまの前で、野球ができるようになればいいなと思っています」と口にした。

 功労者の「ラストゲーム」を球場で見届けた王貞治球団会長(80)は「現役をやりたいという本人の意向は、選手としては絶対に大事。やる気があるってことは素晴らしい」と決断を尊重。移籍1年目の11年に主将だった小久保裕紀さん(49)も「僕の後にキャプテンとして頑張っていた。(1軍昇格がなかった)今年の経験はトータルの人生において必ずプラスになると思う」とエールを送った。

 試合には家族や親族ら約50人を招待。大分工高時代は監督と選手の「親子鷹」で、現在は大分・情報科学高で指導する父一寛さん(63)は、17年のDeNAとの日本シリーズ第6戦で放った同点本塁打を「野球を見て万歳をしたのは、あの時が最初で最後。もう十分親孝行はしてくれた」と振り返った。そして「これからは体が続く限り、納得いくまでやってくれればいい」と息子を思いやった。 (石田泰隆、鎌田真一郎)

PR

社会 アクセスランキング

PR

注目のテーマ