中井貴一さんらに紫綬 秋の褒章 九州は92人、2団体

西日本新聞 社会面 河合 仁志

 政府は2020年秋の褒章受章者を2日付で発表した。受章者は775人(うち女性159人)と27団体。九州からは92人と2団体だった。発令は3日。天皇陛下が皇居で受章者からあいさつを受ける拝謁(はいえつ)は、新型コロナウイルス感染症予防のため、春に続いて中止となった。

 学術や芸術分野の功績をたたえる紫綬褒章は17人。

 NHK大河ドラマ「武田信玄」、映画「壬生義士伝」などの作品で主演を務めた俳優の中井貴一さん(59)▽「うる星やつら」や「めぞん一刻」などの作品で知られる漫画家の高橋留美子さん(63)▽NHKドラマ「マチベン」(向田邦子賞)など数々のヒット作を手掛けた脚本家の井上由美子さん(59)▽ドイツを拠点に活動し、「犬婿入り」で芥川賞を受賞した作家の多和田葉子さん(60)-らが選ばれた。

 社会奉仕活動が対象となる緑綬褒章は、30年にわたり大分県の由布岳の登山道整備や清掃を行い、近年は被災地などにおけるスーパーボランティアとしての活動も注目される同県日出町の尾畠春夫さん(81)、視覚障害者向けに図書の朗読・録音に取り組む熊本県菊池市の葉室蘭子さん(76)らに贈られる。

 社会福祉や公益への貢献をたたえる藍綬褒章は、福岡市の元福岡県鍼灸(しんきゅう)マッサージ師会会長の要信義さん(65)、熊本市の学校法人「御船学園」(熊本県御船町)理事長の出田敬三さん(65)らが受章。その道一筋に励んだ人を顕彰する黄綬褒章には、50年以上、陶磁器画工として技術を磨き、後進の指導にも力を注ぐ長崎県佐世保市の三川内焼伝統工芸士、「光雲窯」代表の今村隆光さん(71)らが選ばれた。

 人命救助に尽くした紅綬褒章の対象者はいなかった。 (河合仁志)

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