トランプ氏追い上げ、バイデン氏引き締め 米大統領選、3日投票

西日本新聞 国際面 田中 伸幸

 【ワシントン田中伸幸】トランプ政権の是非が最大の争点となる米大統領選は3日(日本時間同日夜)、東部の州から順次投票が始まる。共和党のトランプ大統領と民主党のバイデン前副大統領はともに2日も激戦州に入る予定。世論調査でリードを許すトランプ氏は4年前の選挙と同様、終盤での大逆転劇を目指す。対するバイデン陣営は「調査結果を信じ込んで安心しないで」と呼び掛けるなど支持者の引き締めに躍起だ。有権者の関心は高く、期日前投票は約9400万人に達し、投票率も記録的に上がる可能性がある。

 トランプ氏は選挙戦最後の日曜日となった1日、接戦が予想される中西部と南部の計5州で選挙集会を相次いで開催。再選すれば「最高の状態がこれからやってくる」と訴え、集まった大勢の支持者に投票を呼び掛けた。

 全米レベルや激戦州の世論調査で軒並み劣勢や接戦が報じられているものの、この日訪れた中西部アイオワ州では、地元の最新調査でトランプ氏が大きくリードしていると報じられた。トランプ氏は劣勢とされる他の州についても「競っているとは思わない」と強気の姿勢だ。

 一方、バイデン氏は1日、東部の激戦州ペンシルベニアを訪れ「(トランプ氏がつく)うそではなく真実を選択しよう」と主張。2日も州内をくまなく回る。自身の出身地でもある同州は前回選挙でトランプ氏が大接戦を制したが、近年は民主党が地盤としており政権奪還には欠かせない。

 大統領選は全米の総得票数ではなく、人口などで各州に割り当てられた538人の「選挙人」の過半数を得た候補が勝利する。ほとんどの州が、一票でも多くを獲得した候補がすべての選挙人を獲得する総取り方式を採用するため、激戦州や接戦州の結果が勝敗を左右する。

 大半の世論調査でバイデン氏が優勢だが、巻き返しを図るトランプ氏がその差を縮めており、接戦は必至。バイデン陣営は「確実にあてにできる票などない」(ジル夫人)と訴え、支持者の気の緩みに警戒を強めている。

 民主党支持層に事前投票を呼び掛けているボランティアの男性(61)は「4年前と似た雰囲気だ。今回は大丈夫だと信じたいがトランプ支持者はまとまっており、どうなるか分からない」と不安を漏らした。

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