「街に元気届けたい」イスミ本店が再開 人吉市中心部唯一のスーパー

西日本新聞 熊本版 中村 太郎

 7月の豪雨災害で浸水被害を受け、休業していた熊本県人吉市のスーパー「イスミ本店」が2日、近くの空き店舗で仮営業を再開した。市中心部唯一のスーパーで自家用車を持たない近隣の高齢者などが訪れ、なじみの従業員との会話を楽しみながら食料品を買い求めた。

 店は豪雨で1階食品売り場の天井まで浸水し、在庫商品や冷蔵設備がすべて泥水に漬かった。仮店舗は面積約130平方メートルと従来の8分の1程度になったため、肉や魚は系列店で加工したものを持ち込み、商品数も地元商品を中心に絞り込んだ。2階で販売していた衣料品も扱わない。

 この日は開店前から約10人が行列し、新鮮な食品を次々と手に取っていった。近くの星野なおみさん(77)は、数キロ離れたスーパーにタクシーで出掛けたり、近くのコンビニで済ませたりしてきたといい「4カ月間ずっと不便だった。これから毎日気軽に料理できるのが楽しみです」と声を弾ませた。

 被災した店舗は建て直しが決まり、先月から解体作業を開始。来年11月ごろの本格営業再開を目指す。笠原泰弘店長(47)は「お客と積極的に会話して、まずは仮店舗から街に元気を届けたい」と意気込んでいる。

 (中村太郎)

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