カブカブ獅子、神社で舞う 唐津くんち神事「お旅所祭」

西日本新聞 佐賀版 津留 恒星 野村 創

 唐津神社の秋季例大祭「唐津くんち」の神事、お旅所祭が3日、佐賀県唐津市南城内の同神社であった。今年は新型コロナウイルスの影響で曳山(ひきやま)14台が市街地を巡る曳山巡行が中止となったが、境内では同市神田に伝わる「カブカブ獅子」の獅子舞や唐津曳山囃子(やまばやし)保存会による囃子の披露もあり、くんち愛好者でにぎわった。

 お旅所祭は例年、同市富士見町の「西の浜お旅所」で執り行われるが、今年は「疫病流行鎮静祈願祭」と合わせて神社拝殿で実施。関係者約70人が参列した。

 祭りを運営する唐津曳山取締会の山内啓慈総取締(71)はあいさつで「さまざまな行事が中止となったが、これもまた一つの試練。来年は2倍、3倍返しのつもりで大いに唐津を盛り上げたい」と意気込んだ。

 この日は、同市神田の男たちで構成する「神田獅子舞保存会」によるくんち恒例のカブカブ獅子の奉納もあった。頭上で獅子頭の歯を打ち鳴らす「まわし手」を担った本山裕一さん(35)はコロナの収束を願って力を込めた。「思いが届き、来年はいつも通りのくんちになればうれしい」

 神社には朝から多くの見物客や参拝客が訪れ、露店やミニ曳山が並ぶ境内で、今年ならではの雰囲気を楽しんでいた。愛知県一宮市の自営業丸野亜希子さん(44)は「唐津くんちを見ようと2月に宿を予約して心待ちにしていただけに、残念。お祭りの気分だけは味わえたので、来年また来たい」と話した。

 (津留恒星、野村創)

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