春の大型連休、夏の盆休みはいずれもやむなく自粛した…

西日本新聞 オピニオン面

 春の大型連休、夏の盆休みはいずれもやむなく自粛した。けれども、正月くらいは肉親や旧友らとゆっくり再会したい。そんな思いに駆られる人は多いだろう

▼古里への帰省。目下のコロナ禍で中央と地方の人の往来は急減した。いまだ感染者増が目立つ東京では少し悲しい話も飛び交う。「帰りたいけど、実家から無理に帰ってこなくていいと言われて…」。地方では都会からのウイルス流入を恐れる空気も漂う

▼政府が年末年始の休暇の延長や分散化を企業などに呼び掛けるという。帰省や初詣に伴う混雑を回避する狙いだ。対応が難しい業種もあるが、できるだけ協力の輪を広げたい

▼休暇が12月29日~1月3日の時期に集中すれば、確かに感染の再拡大が懸念される。無病息災、商売繁盛…。来年こそ、安心・安全な暮らしが訪れるよう、家族との絆を再確認したり、念入りに神社でお祈りしたり。そんな動きは列島各地で広がりそうだ

▼書店には、来年のカレンダーや手帳類が並び始めた。早速手にしたものの、予定が立てにくいと感じる人も少なくなかろう。いつになればコロナ禍が収束し、社会が正常化するのか、先行きはまだ見通せない

▼でも神の計らいか、来年はくしくも丑(うし)年。焦ってはなるまい。この一年の世の中の動きや自身の歩みを反すうしながら、じっくりと人生設計を練り直す。そんな年末年始の過ごし方もあってよかろう、と思う。

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