バイデン氏とトランプ氏、激戦州で競り合い 米大統領選、首都は厳戒

西日本新聞 田中 伸幸

 【ワシントン田中伸幸】米大統領選は3日夜(日本時間4日午前)、東部の州から順次開票作業が始まった。米主要メディアによると、4年ぶりの政権奪還を目指す民主党のジョー・バイデン前副大統領(77)が8州と首都ワシントン、再選を目指す共和党のドナルド・トランプ大統領(74)が10州で、それぞれ勝利を確実にした。勝敗を大きく左右する激戦州はいずれも競り合っている。郵便投票の開票作業が4日以降に本格化する州もあるため、大勢判明に数日かかる可能性がある。

 大統領選は全米の総得票数ではなく、人口などで各州とワシントンに割り当てられた538人の「選挙人」の過半数を得た候補が勝利する。ほとんどの州が、1票でも多くを獲得した候補がすべての選挙人を獲得する総取り方式を採用する。

 AP通信などによると、バイデン氏が勝利を確実にしたのは民主党が地盤とする東部ニューヨーク、ニュージャージーなど。トランプ氏は共和党地盤の中西部インディアナ、南部ケンタッキーなどを押さえた。米メディアの集計による獲得人数(日本時間4日正午時点)はバイデン氏89人、トランプ氏72人。

 トランプ政権の是非が最大の争点となる今回の選挙は有権者の関心が高く、郵便を含む期日前投票は1億人を超え、投票率も記録的に伸びたもようだ。新型コロナウイルスの影響で、特に民主党支持層が投票所での感染を恐れて郵便投票を積極的に利用。逆に共和党支持層の多くは投票所で直接、票を投じたとみられる。

 激戦州の東部ペンシルベニアなどでは直接投票分は即日開票されるが、郵便投票の開票作業には数日かかる見通し。中間集計段階ではトランプ氏がリードする公算が大きく、トランプ氏が郵便投票の集計を待たずに一方的に「勝利宣言」するなど混乱も予想される。

 ホワイトハウス周辺は敷地に近づけないよう、フェンスが張り巡らされるなど警戒態勢が敷かれた。多数の警官が配置される中、3日夕方ごろからトランプ氏の退陣を訴える市民が続々と集まった。

 4歳と6歳の子供を連れた40代の母スザンヌさんは「移民を追い出すような、思いやりのないトランプは追い出さないといけない」。一方、近くを通り掛かったトランプ氏支持の男性2人組は再選を願って「あと4年」と声を上げた。

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