高校生がごみ拾い企画 スポーツイベント楽しみながら 唐津市

西日本新聞 佐賀版 津留 恒星

 佐賀県唐津市の高校生がスポーツイベントを通してごみ拾いを行うボランティア団体「ReAct(リアクト)」を立ち上げ、活動している。参加のハードルを下げ、楽しく環境保全に取り組もうという試みだ。賛同して仲間に加わる高校生も増えており、活動の輪が徐々に広がっている。

 10月上旬の土曜日、同市中心部の海岸にReActメンバーとその友人ら約15人の高校生が集まった。水面に浮かべた大型サーフボードの上に立ち、パドルでこぐスポーツ「SUP(サップ)」を体験しながら、約1キロ先にある無人島の鳥島に到着。30分ほど海岸を清掃し、7袋分のごみを集めた。

 ReActは7月に発足。代表で唐津商業高3年の市丸真妃さん(17)たちが、サップ教室に通う同校の吉森旭希(あき)教諭(37)に誘われ、鳥島へ渡ったのがきっかけだ。ペットボトルなど大量のごみが散乱する海岸を目の当たりにし、「環境を守る必要性を感じた」(市丸代表)。吉森教諭のアドバイスもあり、一緒にサップを体験した唐津工業高の友人とともに、2校の計5人で団体を結成した。

 「他の高校生にも気軽に参加してほしい」との思いから、サップとごみ拾いを組み合わせたイベントを企画。サップ教室のインストラクターに道具の貸し出しを依頼し、会員制交流サイト(SNS)で参加者を募るなどして10月に1回目を開くと、唐津南高や鳥栖工業高の友人が集まった。

 イベント参加を機にReActに加入した唐津商業高1年の川内天心さん(16)は「やりたいことを形にする先輩たちの行動力はすごい」。同高1年の岩本倖奈さん(15)も「唐津がきれいになるよう、みんなと一緒に頑張りたい」と意気込む。

 同年代の交流の場にもしたいとの思いから、イベントは高校生対象で月1回開催。今後はフライングディスク(円盤)を使ったスポーツ「アルティメット」など多様な種目を取り入れ、市街地でもごみ拾いを行う予定だ。市丸代表は「まずは1回のイベントで10校以上の生徒に集まってもらうことが目標。将来的には、他の学校や自治体で同様の取り組みが広がればうれしい」と語った。 (津留恒星)

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