市房ダム改良検討 熊本知事 球磨川治水策巡り

西日本新聞 社会面 古川 努

 7月の熊本豪雨で氾濫した球磨川流域の治水策を巡り、蒲島郁夫知事は4日の記者会見で、上流の県営市房ダム(水上村)について、洪水前に貯水位を大きく下げて治水容量を増やす「事前放流」を効果的に行うため、ダム本体の改良を検討していることを明らかにした。治水能力を超える大雨の際にも、緊急放流をできるだけ避ける狙いがある。

 市房ダムは緊急放流を過去3回実施したが、熊本豪雨時は回避した。蒲島氏は流域住民からの意見聴取で「市房ダムの緊急放流が今回の水害を起こした」との誤解があると知り、「住民には緊急放流の恐ろしさが染みついている。恐怖感を最小化したい」と述べた。

 県によると、市房ダムは総貯水量約4千万トン。熊本豪雨の際は前日から利水分を予備放流し、1620万トンの容量を確保。限界寸前まで貯水し、下流域の水位を下げる効果を発揮した。

 事前放流は、予備放流よりも貯水位を下げ、一時的な治水能力を上げる方法。放流ゲートの下まで迅速に貯水位を下げるため、ゲートの下部に新たな放流口の設置を検討し始めたという。 (古川努)

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