米大統領選大激戦 トランプ、バイデン氏両者とも「勝利に自信」

西日本新聞 一面 田中 伸幸

 【ワシントン田中伸幸】米大統領選は3日投開票され、主要メディアによると4日午前(日本時間同日夜)時点の中間集計で、共和党のドナルド・トランプ大統領(74)と民主党のジョー・バイデン前副大統領(77)が大接戦を演じている。トランプ氏は同日未明、演説し「われわれは勝った」と主張。開票途中の郵便投票の集計を認めない考えを示した。バイデン氏も「われわれが勝つだろう」と述べ、郵便投票の結果を待つ方針。大勢判明には数日かかる可能性もあるが、混乱が続けば不測の事態を招く恐れもある。

 報道によると、トランプ氏は事前の世論調査では劣勢が伝えられていた激戦州の南部フロリダで勝利。接戦が予想された共和党地盤の南部テキサス州なども確実に押さえた。

 一方、AP通信など一部メディアは、2016年の前回選挙でトランプ氏が勝利した激戦州の西部アリゾナで、バイデン氏が勝利したと報じた。激戦州の東部ペンシルベニアなどでは郵便投票の集計に数日要するとみられる。州ごとに割り当てられる選挙人(計538人)の獲得数は4日午後11時45分現在でバイデン氏224人、トランプ氏213人。ともに勝利に必要な270人に達していない。

 トランプ氏はホワイトハウスでの演説で、ペンシルベニアなどの即日開票分ではリードしていることを根拠に勝利を主張した。投票日後に到着した郵便投票を集計する州で、開票が進めば逆転されることもあり「国民に対する詐欺行為だ。連邦最高裁に行くことになるだろう」と法廷闘争に持ち込む意向を示唆した。ただその後、あいさつに立ったペンス副大統領は「開票は続く」とややトーンを弱めた。

 トランプ氏に先立ち地元の東部デラウェア州で演説したバイデン氏は「時間がかかる郵便投票の開票を我慢して待とう。誰が勝つかは私やトランプが宣言して決めるものではない」と強調。勝利に自信を示した。

 大統領選と同時に行われた連邦議会選では、野党民主党が上院の過半数を奪還するかが焦点。下院は過半数を維持する見通しが濃厚となった。仮にトランプ氏が再選を果たしても、民主党主導の議会と対立するのは確実だ。

 ホワイトハウス周辺には数百人が集結。4日午前時点で大きな騒動には発展していない。ただ、混乱が長期化すれば支持者同士が衝突する事態も想定され、全米で緊張が高まっている。

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