【Fの推し増し】名曲連発、HKT東京ライブは「エモさ」満載の神セトリ

西日本新聞 古川 泰裕

 HKT48は11月4、5の両日、東京・恵比寿ガーデンホールで開かれた「アイアライブ2020」に出演した。今年1月以来となる東京公演で、“再会”を待ちわびていたファンの心を揺さぶったのが「エモさ」満載のセットリストだった。「隠れた名曲」や旧劇場で披露していた歌、ツアーのラストを飾った…。4日の公演を取材しながら、思わず涙ぐんだ。

 1曲目は、最新シングル「3-2」のカップリング曲「おしゃべりジュークボックス」。HKTの冠モバイルゲーム「栄光のラビリンス」内の投票企画を中心に選ばれた16人の中で、センターは1位の地頭江音々(20)。ファンの前では初披露、いきなり会場の心をわしづかみにした。

 2~4曲目はシングル表題曲。MCを挟んだ後に繰り出したのは荒巻美咲(19)センターの「私はブルーベリーパイ」。栗原紗英(24)らが大きくハートのあしらわれたカフェ店員風の衣装で、「控えめI love you!」のカップリングを愛らしく歌い踊った。

「私はブルーベリーパイ」

豪華「3枚看板」の曲と言えば…

 続いて、シングル「しぇからしか!」の収録曲「恋の指先」のイントロが流れる。秋吉優花(19)をセンターに、坂本愛玲菜(20)、豊永阿紀(21)といった歌自慢がさわやかな歌声を響かせ、武田智加(17)と堺萌香(22)が花を添える。いずれも、歌に特化した配信限定の「THE LIVE」で中心的な活躍をしたメンバーたちだ。

 7曲目は「制服のバンビ」。指原莉乃、兒玉遥、宮脇咲良という豪華な「3枚看板」で歌唱していた「スキ!スキ!スキップ!」のカップリングを、当時を知る渕上舞(24)と田島芽瑠(20)、そして16歳の新星・渡部愛加里が跳びはねながら歌い踊った。

「制服のバンビ」

あの師弟コンビが「生意気リップス」

 さらに「生意気リップス」では、本紙ウェブの「HKT3月の迷言」で話題となった師弟コンビがわかせた。劇場の女神・上野遥(21)と5期生の上島楓(19)がデュエット、赤と青のキャップ姿でそろえ、仲の良さをうかがわせた。

 生のステージを待ちわびたファンを楽しませるための仕掛けは続く。続いては、今年のCM選抜センターの地頭江が真っ赤なドレスを着て登場。「赤いピンヒールとプロフェッサー」でキレキレのパフォーマンスを見せた。バックダンサーとして支えたのは、坂口理子(26)、秋吉、豊永、武田の4人。いずれも昨年、東京で上演したコント劇「奇跡の航路を行け!」で共演したメンバーだ。

 曲の間には、こちらもコント劇出演メンバーの渕上が、劇で演じたコンビニ店員に扮(ふん)して登場。客席のファン顔負けの「ヲタ芸」でステージを盛り上げた。「コント劇のメンバーでやりたい」という地頭江たっての希望に、坂口らがノリノリで応えたそうだ。昨年末、同じ会場で「奇跡の航路-」のスピンオフイベントを開いたメンバーの“再集結”に、客席のファンも喝采で歓迎した。

「赤いピンヒールとプロフェッサー」を歌う地頭江音々。右端は体全体でファン顔負けのエールを送る渕上舞

手拍子で巻き起こったアンコール

 昨年のCM選抜曲である「カモミール」はセンター武田を中心に披露。「Just a moment」では4期生の清水梨央(17)が最前線に立ち、「僕だけの白日夢」では荒巻と坂本という「オリジナル」のダブルセンターでファンを喜ばせた。

 ライブは最終盤へ。2017年のCM選抜曲「黄昏のタンデム」が流れてきた。豊永と小田彩加(21)がダブルセンターで、髪を振りみだして歌い踊った。リリース当時、センターとして、衣装の帽子を飛ばすほど激しいパフォーマンスで強烈な印象を残した卒業生・井上由莉耶を思い出さずにはいられなかった。

 声が出せない代わりに、手拍子で巻き起こったアンコール。そこで披露されたのは、グループを見守り続けたファンであればあるほど、胸を打つメドレーだった。

 「脳内パラダイス」「恋を語る詩人になれなくて」「彼女になれますか」「チャイムはLOVESONG」。いずれも、各チームと研究生が劇場公演で披露していた演目からの1曲だった。コロナ禍で奪われた、ファンとアイドルの熱い日々。8カ月前は確かに目にできていたパフォーマンスに、胸を打たれたファンも少なくなかったのではないだろうか。

「彼女になれますか」

必死に手を振るメンバーの目に

 コンサートの最後を飾ったのは「誰より手を振ろう」。昨年の九州7県コンサートツアーで、本編の最後に披露していた楽曲だった。

♬誰より手を振ろう 近すぎて見えなかった恋

笑顔で手を振ろう

♬思い出に負けないくらい未来は輝いてるよ

君のことをずっと忘れない

 誰にも予測できない事態で、突然見えなくなった笑顔。会えない時間が続き、大切さに気づいた存在。また会える日が、いつになるかも分からない。別れを惜しむような歌詞が、寂しくなりすぎないための明るく優しいメロディーが、メンバーとファンを包むように会場に満ちていった。ピンク色のツインテールを揺らしながら、懸命に手を振る上野の目に、一瞬涙が光ったように見えた。 (古川泰裕)

ポーズを決める(左から)坂口理子、武田智加、地頭江音々、豊永阿紀、秋吉優花、渕上舞

 

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