米大統領選 バイデン氏、過半数獲得に迫る

西日本新聞 一面 田中 伸幸

 【ワシントン田中伸幸】米大統領選で民主党のバイデン前副大統領は4日、中西部の激戦州ウィスコンシンとミシガンで勝利を確実にした。獲得した選挙人は253人となり、大統領選の勝利に必要な270人に迫る勢いだ。対する共和党の現職トランプ大統領の獲得数は214人にとどまっている。再選に向けて後がないトランプ陣営はミシガンなど3州で集計停止を求めて提訴するなど、大規模な法廷闘争を展開する構えを見せており、最終結果の判明がずれ込む恐れもある。

 5日も引き続き、各州で集計作業が続いている。米メディアによると4日時点で結果が判明していないのは激戦州の東部ペンシルベニアや接戦州の南部ジョージアなど計6州。トランプ陣営は4日、独自の情勢分析の結果としてペンシルベニアでの勝利を一方的に宣言したが、西部アリゾナ、ネバダ両州では劣勢が伝えられている。トランプ氏は6州のほとんどで勝利できなければ、再選の道が断たれる厳しい状況だ。

 ウィスコンシンとミシガン両州は民主党の地盤だったが、前回大統領選ではトランプ氏が勝利した。バイデン氏がこの2州を奪還したことで、アリゾナ、ネバダ両州で勝利すれば、郵便投票で開票作業が遅れている他州の結果を待たず、選挙人の獲得数が270人に達する。

 バイデン氏は4日、地元の東部デラウェア州で記者会見。勝利宣言ではないと断った上で「選挙人が270人に達するのに十分な州を勝ち取ったのは明らかだ」と述べ、勝利への自信を改めて示した。全米レベルの総得票数でもバイデン氏がトランプ氏を上回っている。

 一方、トランプ陣営は4日、集計作業の監視体制に不透明な点があるとしてミシガン、ペンシルベニア、ジョージアの3州で集計停止を求めて提訴。ウィスコンシン州でも再集計を求める方針を示した。支持者向けのメールで「民主党が票を盗んだ」と主張し、支援の寄付を呼び掛けた。

 トランプ氏は4日、自身のツイッターで、激戦州でのリードが「大量の票の廃棄」があったため失われたと証拠を示さず発信。米ツイッターは「誤解を招く可能性がある」と警告した。

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