「思わず泣いた」感謝の手紙も…がん患者に届ける手作り帽子

 がん治療の影響で髪の毛が抜けた患者にタオル地の手作り帽子を届ける活動が認められ、鳥栖市のボランティア団体「鳥栖タオル帽子の会」が県の「佐賀さいこう表彰(がん対策部門)」を受けた。豊増三枝子代表(59)=福岡県小郡市=は「これを励みに、これからも患者、家族の笑顔のために頑張りたい」と話している。

 「何か人の役に立ちたい」と考えていたという豊増代表。25年前に母をがんで亡くし、がん治療で髪が抜けていく友人を間近で見てきた経験などから、患者や家族を支える活動をしようと決意。2012年10月、古里の鳥栖市で友人たちと4人で会を立ち上げた。

 会員は現在20人。毎月第2木曜日に同市元町の社会福祉会館に集まり、企業からの寄贈や会で購入したタオルを帽子に仕立てている。これまでにタオル帽子約1700個、ポシェット約400個を製作。県医療センター好生館(佐賀市)や久留米大学病院(福岡県久留米市)などに無償提供してきた。

 「患者さんに直接会えない分、思いを込めて丁寧に作っている」というタオル帽子は好評で、受け取った患者からは「思いが込められた帽子は温かく使い心地がいい。励ましを感じながら日々過ごします」「手に取り思わず泣いてしまいました。感謝で胸がいっぱい」「これから続くがんとの闘いに勝つよう頑張ります」などと感謝の手紙が届く。

 10月24日に鳥栖市内の商業施設であったイベントでは市民に活動を紹介。多くの人が足を止め、興味深そうに会員の話に耳を傾けた。豊増代表は「がんは早期発見が重要。会の発足10周年に向け、今後も仲間たちと患者を支えるイベントを開きながら、がん検診の啓発にも力を入れたい」と話した。 (杉野斗志彦)

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