世界最大市場に「九州の味」上海で国際輸入博 開幕

西日本新聞 九州経済面 坂本 信博

 【上海・坂本信博】新型コロナウイルスの感染拡大後、世界最大級の展示会となる「第3回中国国際輸入博覧会」が5日、上海で始まった。約2800社が参加し、10日までの期間中に約40万人が来場予定。九州からも酒造会社や水産加工会社などが出展し、九州と会場を結んだオンライン商談会も開かれる。

 4日夜の開幕式で習近平国家主席がビデオ演説し、「中国は世界で最も潜在力のある大市場。さらなる開放を進める」とアピールした。

 外国企業が中国に売り込みたい製品やサービスを展示する場として、習氏の提唱で2018年から開いている。習氏は演説で、中国の人口14億人のうち購買力の高い中間層が4億人以上を占めると強調し、中国による商品輸入額は今後10年で累計22兆ドル(約2290兆円)を超す見込みを示した。

 日本貿易振興機構(ジェトロ)が設けた「ジャパン・パビリオン」には九州の25社・団体が出展した。シマアジなど鮮魚を並べた長崎県貿易協会上海事務所の黒川恵司郎所長(47)は「中国人の本物志向が高まっており、品質にこだわる商品に伸びしろがある」と期待。上海の日本食レストラン支配人、本多淳一さん(36)は「生食文化がなかった中国で、日本産鮮魚の人気が着実に高まっている」と話した。

 福岡県からは県産米や酒、冷凍和菓子などを出品。県上海事務所長の山下一輝所長(39)は「バイヤーから、出荷量や納期など具体的な問い合わせが多い」と手応えを語った。

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