「野鳥からウイルス、警戒を」国内で3年ぶりに鳥インフル発生

西日本新聞 社会面 山下 真

 約3年ぶりとなる国内養鶏場での鳥インフルエンザ発生を受け、農林水産省は九州を含む全国の養鶏農家に警戒を呼び掛けている。渡り鳥の飛来シーズンを迎えた10月下旬、韓国や北海道で野鳥のふんから高病原性鳥インフルエンザウイルスが相次いで検出された。同省は「今季の野鳥はウイルスを持つ可能性が高い」とみており、衛生管理の徹底を求めている。

 高病原性鳥インフルエンザウイルスは感染に強いカモやハクチョウなどの野鳥が営巣地のロシアなどから飛来し、朝鮮半島や日本に持ち込むと考えられている。野鳥のふんや死骸にネズミなどの小動物が触れ、農場に侵入しウイルスを運び込む恐れがある。

 2016年冬には青森、新潟両県での発生を皮切りに、翌17年3月にかけて宮崎、熊本、佐賀など全国9道県の農場に同型のウイルスが拡大した。環境省は5日、野鳥に対する警戒レベルを最も高い「レベル3」に引き上げた。農水省は香川県で今回確認されたウイルスの遺伝子検査を進め、韓国や北海道のケースとの関連を調べる。

 同省家畜防疫対策室は「野鳥は全国各地に飛来しており、他でも被害が発生する恐れがある。防鳥ネットの設置や鶏舎の消毒など感染予防策を心掛けてほしい」としている。 (山下真)

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