妻に食べさせたくて…

西日本新聞 社会面 大塚 壮

 妻に食べさせたくて仕事が休みの平日午後、福岡市から福岡県赤村の特産物センターまで車を走らせた。お目当ては豚肉とみそ。田川支局にいた頃、その味を知った。

 1時間半かけて到着。しまった。センターは改修工事で休館中。懇意にしていた役場係長に電話した。「何がいりますか? ゆっくり役場まで来て」と係長。しばらく駐車場で待っていたら「これですか」とみそを手に現れた。生産者から分けてもらったそうだ。さらに「豚は、あの店に少し残っているよ」と精肉店を教えてくれた。

 係長は昨年、村の稲刈りイベントに定員オーバーで参加できなかった全20世帯に、新米3キロの引換券を送ろうと上司に掛け合い、実行した。彼の行動力には、村の魅力を伝えたいという熱意を感じる。後日、鍋がうまかった感想や行きつけの居酒屋でみそが好評だと電話したら、「赤村ファンが増えればいいな」と声が弾んだ。 (大塚壮)

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