バイデン氏、激戦2州で逆転 トランプ氏「敗北宣言しない」

西日本新聞 一面 田中 伸幸

 【ワシントン田中伸幸】米大統領選は6日、各州で集計作業が続き、民主党のバイデン前副大統領が劣勢だった東部ペンシルベニア、南部ジョージアの両州で共和党の現職トランプ大統領を逆転した。トランプ氏は5日、不正があると改めて主張し、集計停止を求めて法廷闘争を拡大する意向を表明。複数の米主要メデイアは6日、トランプ氏が自身の再選の可能性がなくなった場合でも、敗北宣言しない考えを側近らに語ったと報じている。

 米主要メディアによると、6日午前(日本時間同日夜)時点のバイデン氏の選挙人(計538人)獲得数は253人、トランプ氏は214人。いずれも大統領選の勝利に必要な過半数270人に届いていない。

 当確の判断が出ていない6州のうち、アラスカはトランプ氏の勝利が見込まれているが、残り5州は大接戦となっている。

 当初、ペンシルベニア、ノースカロライナ、ジョージアの3州はトランプ氏がリードしていたが、ペンシルベニアとジョージアでバイデン氏が追い上げて逆転した。元々、民主党地盤のペンシルベニアでは開票率95%の得票率で0・1ポイントリード。ジョージアは開票率99%の得票率が並び、バイデン氏が約千票上回っている。

 アリゾナ、ネバダ両州はバイデン氏が僅差でリードを維持している。アリゾナについては、AP通信と保守系のFOXニュースが独自の情勢判断を基に「バイデン氏勝利が確実」と報じているが、CNNなど他の主要メディアは判断を保留している。

 劣勢に立たされるトランプ氏は危機感を強めており、投開票日以降に開票された郵便投票に不正があると繰り返し主張。5日にはツイッターでバイデン氏が勝利を確実にした全ての州で提訴する意向を示した。また陣営は6日、激戦が続いている州でバイデン氏が勝利したとの報道は誤りとした上で「選挙はまだ終わっていない」と主張する声明を出した。

 一方、バイデン氏は5日午後に東部デラウェア州で演説し、全ての票の集計が必要だと改めて強調。トランプ陣営の動きを踏まえ、国民に向けて「落ち着いてほしい」と冷静な対応を呼び掛けた。

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