サトイモの一種で…

西日本新聞 社会面 田中 良治

 サトイモの一種で、茎も食べられる「八つ頭」をご存じだろうか。一般に流通する八つ頭の茎は赤く、「赤がら」と呼ばれる。8月に紙面で取り上げた際、福岡県筑前町の女性(64)から「うちは茎が緑のものを育てています」と情報が寄せられ、調べた。

 緑の茎の八つ頭は本当にあるのか-。取材は難航したが、鹿児島県農業開発総合センターの研究者が、昭和30年代の資料に「白茎八つ頭(福岡)」という記載があるのを確認。緑の茎の八つ頭は「この品種の可能性がある」と紹介することができた。

 うれしかったのは、取材で訪れたハラダ種苗甘木営業所(福岡県朝倉市)も茎が緑の八つ頭を探してくれたこと。愛知県のアサヒ農園が伝統野菜として種芋を守っており、来春、入荷予定という。女性にごちそうになった八つ頭は茎も芋もおいしかった。来年夏には、どこかの店頭にこの作物が並ぶかもしれない。

 (田中良治)

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