『日本のファシズム』 大藪龍介 著 (社会評論社・2310円)

西日本新聞 くらし面

 ファシズム勢力が「大衆運動の大高揚によって国家権力を奪取」したイタリアやドイツと異なり、日本には、北一輝ら民間の急進主義的ファシズム(民間ファシズム)と「上から」の合法的漸進的ファシズム(軍部ファシズム)の二層があるとし、両者の断層・断裂への注意を促す。「国家主義化とファシズム化を二重写ししてきた」旧来の定説も批判し、21世紀のファシズム再来に備え、日本的全体主義の厳密な考究を呼びかける。著者は元福岡教育大教授。ニューレフトを掲げ、マルクス主義や社会主義論の著書多数。

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