【動画あり】バイデン氏が勝利確実 米大統領選 トランプ氏「絶対諦めない」

西日本新聞 一面 田中 伸幸

 【ワシントン田中伸幸】米大統領選は7日午前(日本時間8日未明)、民主党のジョー・バイデン前副大統領(77)の選挙人(計538人)獲得数が勝利に必要な過半数の270人に達した。米主要メディアはバイデン氏の勝利が確実になったと報じた。共和党のドナルド・トランプ大統領(74)は一部州で集計停止を求めて訴訟を乱発しており、バイデン氏勝利の報道を受けて最終決着するかは不透明な情勢だ。

 勝利が確定すれば、民主党の政権奪還は4年ぶり。バイデン氏は1期目の大統領としては史上最高齢となる。副大統領には女性、黒人、アジア系として初となるカマラ・ハリス上院議員(56)が就任する。

 複数の米メディアによると、バイデン氏は2016年の大統領選でトランプ氏が勝利した東部の激戦州ペンシルベニアを制し、選挙人獲得数が270人に達した。3日夜から始まった集計作業は、郵便投票が急増したことから大幅に遅れていた。

 一方、トランプ氏は接戦が伝えられていた激戦州の南部フロリダなどで勝利を確実にしたが、新型コロナウイルス対応の遅れや大量失業を招いた経済の急失速が大きく響いた。再選を目指す現職が敗れるのは、1992年の共和党ブッシュ(父)氏以来、28年ぶり。

 ただ、トランプ氏は開票作業が不透明だとして複数の州で集計停止を求めて提訴するなど、徹底抗戦の構えを崩していない。6日も選対を通じて「絶対に諦めない」との声明を発表。票差がわずかしかない州では再集計が実施される可能性もある。

 選挙戦でバイデン氏は、トランプ氏の政権運営で、社会の分断が一層深刻化したと批判。新型コロナ対策について「多くの死の責任を負う者は大統領にとどまるべきではない」と非難し、選挙をトランプ氏の信任投票と位置付け、融和を訴えて支持を広げた。

 新たな大統領の任期は来年1月20日から4年。死者が世界最悪の23万人を超えた新型コロナの感染拡大防止と、経済の立て直しが喫緊の課題となる。中国との対立が深刻化する中、トランプ政権下で国際的に孤立した米国の信頼を回復し、日本などの同盟国や友好国との協調体制を再構築する必要にも迫られる。

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