竹田市の歴史と文化を体感 「由学館」オープン

西日本新聞 大分・日田玖珠版 稲田 二郎

 大分県竹田市に歴史文化館「由学館(ゆうがっかん)」がオープンした。世界的建築家の隈研吾氏の設計で、岡城跡(国史跡)のジオラマや、市ゆかりの文人画家田能村竹田(たのむらちくでん)の豊後南画などを展示。竹田の歴史と文化を体感でき、市民の新たな交流の場としての活用も期待されている。

 名称は1776年に岡藩8代藩主中川久貞により開かれた藩校名に由来。鉄筋コンクリート造り平屋建てで、延べ床面積1189平方メートル。通路や天井など随所に竹をあしらい、竹田らしさを演出している。10月24日に開館し、総事業費は約12億円。

 内部は岡城ガイダンスセンター▽特別展示室ちくでん館▽市民ギャラリー-の3エリアで構成。センターに設置の岡城跡ジオラマは実物の800分の1サイズで、断崖にそびえる岡城跡の全景を再現している。竹田市などが作成した漫画「豊後岡城物語」をベースにした映像作品を放映する「石垣シアター」、岡藩に伝来する謎のキリシタン遺物「サンチャゴの鐘」(国重要文化財)の展示もある。

 ちくでん館では、豊後南画などの美術作品や、岡藩や岡城跡の歴史に関する資料を紹介。開催中の開館記念特別展「豊後岡藩の光芒(こうぼう)」(12月6日まで)では、岡藩主中川家の肖像画を一堂に公開しているほか、田能村竹田の作品も並ぶ。市民ギャラリーは文化・芸術の発表の場として活用する。

 施設横には、田能村竹田の邸宅「旧竹田荘」(国史跡)があり、由学館の中庭からエレベーターで直接上がることができる。旧竹田荘の母屋2階には田能村竹田が創作活動に使った「雪月楼(せつげつろう)」があり、城下町竹田を一望できる。

 センターと市民ギャラリーは入場無料。ちくでん館と旧竹田荘は共通入場券で一般500円、小中学生300円。開館は午前9時~午後5時。木曜休館。

 1981年開館の市歴史資料館は2016年の熊本地震で被災し、17年から休館、取り壊されていた。

 (稲田二郎)

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